2013-01-01から1年間の記事一覧
ミシェル・セール×ブルーノ・ラトゥール『解明』(原著1992) もはや何度目の再読だったか忘れてしまったものの、かなり久々にミシェル・セールとブルーノ・ラトゥールとの対談『解明』を手に取る。セール哲学への最良の手引きになっている書物だけれど(最…
アラン・ブーロー『カントロヴィッチ』(原著1990) 先頃『皇帝フリードリヒ二世』も翻訳されたエルンスト・カントーロヴィチの伝記を、アラン・ブーローが著したもの。当時の小説の筋などとの類比も交えてカントーロヴィチの歩みを大胆に再構成しているけれ…
Bertrand Prévost, « Direction-dimention » (2013) Id., « Des putti et de leurs guirlandes » (à paraître) Id., « Cosmique cosmétique » (2012) Id., « L’ars plumaria en Amazonie » (2011) ひきつづいてベルトラン・プレヴォーの「イメージ人類学」的…
『現代の哲学的人間学』(原著1972) エーリヒ・ロータッカー『人間学のすすめ』(原著1964) 「哲学的人間学」(あるいは自然人類学や文化人類学と並べて「哲学人類学」と訳してもいいかもしれない)は、日本では1970年代あたりに一挙に翻訳されて研究書も…
Bertrand Prévost, « Pouvoir ou efficacité symbolique des image » (2003) Id., « Figure, figura, figurabilité » (à paraître) Id., « Transporter-transformer » (à paraître) Id., « Inverser-traverser » (à paraître) ベルトラン・プレヴォーは、い…
Particia Falguières, "The theatrum mundi in the Sixteenth century" (2005) パトリシア・ファルギエールはルネサンス哲学と現代美術の二つを軸に据えた研究をしているので、個人的になんとなく親近感を覚えるが(時間割の都合で授業を取れなかったのがい…
Patrice Maniglier, « Dessine-moi un éléphant ». (2010) このところエリー・デューリングと並んで、現代思想と現代美術の双方にまたがる考察を精力的に展開しているパトリス・マニグリエ。芸術論『悪魔の遠近法』(2010)と映画論『フーコー、映画に行く』…
Le vocabulaire des philosophes, I: De l'Antiquité à la Renaissance, Paris, Ellipses, 2002. Le vocabulaire des philosophes, II: Philosophie classique et moderne (XVIIe-XVIIIe siècle), Paris, Ellipses, 2002. Le vocabulaire des philosophes, I…
堀池信夫『中国哲学とヨーロッパの哲学者』(1996-2000) ロジャー・ベーコンからモーリス・メルロ=ポンティまで、ヨーロッパの哲学者たちによる中国哲学受容を跡づけた労作。一挙に通読するには浩瀚すぎるため、まずはなじみのある16世紀あたりを読み散ら…
カール・シュミット『ハムレットもしくはヘカベ』(原著1956) 「世界劇場」の発想一つ見るだけでも、ルネサンスにおける芸術(虚構)と政治(現実)の関係が一筋縄ではいかないのは当然のこと。カール・シュミットによるシェイクスピア『ハムレット』論を繙…
フェリックス・ガタリ『闘走機械』(原著1986) フェリックス・ガタリ、ジル・ドゥルーズ『哲学とは何か』(原著1991) ひきつづいてガタリの『闘走機械(冬の時代)』と『哲学とは何か』(ドゥルーズと共著)の芸術論を読んでみるに、なによりも感覚を重視…
フェリックス・ガタリ『三つのエコロジー』(原著1989) ステファヌ・ナドー〔ステファン・ナドー〕らによる精力的な遺稿出版もあって、このところ再考すべき状況が整いつつあるかにみえるフェリックス・ガタリ。その「機械」や「動的編成」といった概念がミ…