2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧
ブリュノ・パンシャール『形而上学的探究』(2009) 知らないうちにブリュノ・パンシャールの来日講演録が出ていた(市販されてないので気づかなかったのも仕方ないかも)。2008年の関西学院大学での講演(パスカル)は聴講したものの、ほかの会場のもの(ダ…
コーラ・ダイヤモンド、スタンリー・カヴェル、ジョン・マクダウェル、イアン・ハッキング、ケアリー・ウルフ『〈動物のいのち〉と哲学』(原著2008) まだぱらぱらと捲ってみたところだけれど、スタンリー・カヴェルをめぐる論集といった趣もあり、『観られ…
上野修『精神の眼は論証そのもの』(1999) 上野修『スピノザ』(2006) 哲学と宗教の分離についてスピノザが考えたこと(とその思想史的状況)をおさらいしようと、二冊繙く。おそらくはアヴェロエス(主義)の「二重真理説」に淵源するものだろうけれど、…
Emanuele Coccia, "Physique du sensible. Penser l'image au Moyen Age" (2010) アヴェロエスのイメージ論で一書をものしているエマヌエーレ・コッチャならではと言うべきか、おもに鏡の経験を軸にしながら、西洋中世のイメージ論を縦横無尽に引用している…