The Passing

岡本源太(美学)。書物を通過する軌跡。http://passing.nobody.jp/

アガンベン

  • Giorgio Agamben, Signatura rerum. Sul metodo. (2008)

ジョルジョ・アガンベン『事物のしるし』、「哲学的考古学」の章を再読しはじめてみるも、おそらく意図的にエトムント・フッサールについて沈黙していることの意味をいまだ推し量りかねている。この書物でミシェル・フーコーに次いで言及の多いエンツォ・メランドリは、なによりもフッサール研究で知られているというのに(おまけにアガンベンメランドリ『線と円』再版に寄せたはしがきと、しばしば内容的に重複しているというのに)。