ラトゥール、カロン、ロー
- ブルーノ・ラトゥール「理性の知らないネットワーク――実験室、図書館、収集館」(原著1996)
- ミシェル・カロン、ジョン・ロー「個と社会の区分を超えて――集団性についての科学技術社会論からの視座」(原著1997)
いまさら気づいたが、『科学を考える』(北大路書房、1999年)という論文集にブルーノ・ラトゥール、およびミシェル・カロンとジョン・ローの論文の翻訳が載っていた。ミシェル・カロンとジョン・ローの論文はさながら「アクターネットワーク理論」入門といった趣で、明快。ラトゥールの論文は図書館論として書かれていて、のちに『科学論の実在』第二章で展開される指示理論が素描されているが、ラトゥールの両面作戦がいっそうよく見て取れる。