- Tristan Dagron, « Remarques sur la figuration et la réflexion dans la philosophie de Giordano Bruno » (1997)
トリスタン・ダグロンの書いたものは、まさにはずれなし。2000年以前のものは若干ながら散漫になる部分もなくはないが、ブルーノ論として、またなによりカッシーラー/パノフスキー論として出色の論考。これと、あとフーコー論(2003)をあわせ読めば、現代におけるルネサンス哲学解釈それ自体の哲学的な賭金がかなり明確になるように思う。ダグロンのフーコー論はすでに個人的に全訳してあるから、このカッシーラー/パノフスキー論も訳しておくのも悪くないかもしれない。いずれ日の目をみることを期待して。