2010-10-04 井筒俊彦 哲学 読書 井筒俊彦『イスラーム哲学の原像』(1980) 同『意識と本質』(1983) 〈一〉と〈多〉という伝統的な問題をそのまま「分節されていないもの」と「分節されたもの」とに置き換えて理解することはひとつの常套と化しているような気もするものの、このときえてして「自己限定」も「自己展開」も、はたまた「自己顕現」も一緒のものに見えてしまうのは、躓きの種であるようにも思う。