The Passing

岡本源太(美学)。書物を通過する軌跡。http://passing.nobody.jp/

老子(神塚淑子)、アウグスティヌス(松崎一平)、塩川徹也

デカルトが20歳のときの学位論文の献辞なるものが、塩川徹也『発見術としての学問』で仏訳から重訳されていたので、なにげなくめくっていると、デカルトがみずからをアクタイオンに対比的になぞらえている一節が出てきて驚く。後年は捨て去るにせよ、デカルトもまたルネサンス的な神話解釈のレトリックを間違いなく身につけていたよう。