ヴィント、サラ=モランス、ダミッシュ
- Edgar Wind, Pagan Mysteries in the Renaissance. (2nd ed. 1968)
- ルイ・サラ=モランス『ソドム』(原著1991)
- Hubert Damisch, Le Jugement de Pâris. (1992)
短いながらも、ユベール・ダミッシュ『パリスの審判』に「アナクロニズム」を論じた箇所があることに、いまさら気づく。ルイ・マラン『絵画の不透明性』(1989)、ダニエル・アラス「芸術作品のアナクロニックな同時代性」(1999)、ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『時間をまえにして』(2000)などなど、「アナクロニズム」は90年代(前後)のEHESSのある程度共通した問題だったのかもしれない。あるいはこの時期のフランスでの「歴史と記憶」の話題の隆盛も、背景として考えるべきかもしれない。