2010-07-10 立木康介 心理 読書 立木康介「ラカン派1964-」(2010) 立木康介「日本精神分析史の黎明」(2010) 立木康介、十川 幸司、原 和之「〈座談会〉来るべき精神分析のために」(2010) 考えてみれば、理論というものも受容史を見据えると(へんに具体例を挙げるよりも)クリアになっていく印象をもつようになったのは、ようやくここ最近のことかもしれない。来るべき精神分析をめぐる座談会が、情動やイメージの問題を含め話題豊富で、面白く読むとともに、「健康」を規範に適合した状態でなく、可塑性が高まった状態として理解する(いわばカンギレム的に?)ことの重要さを再認識する。