2010-06-19 交響するコスモス 人類 読書 中村靖子編『交響するコスモス』(上+下)(2010) 感情論についての論考数篇が収録されているので手にとった『交響するコスモス』は、人文・社会・自然・脳科学にまたがる内容の論文集。目当てだった感情論よりも、マヤ文明の地図や数学の話に思わず惹きこまれる。ミシェル・セール的なタイトルだと思って読んだエピローグの今福龍太「クロノクロミーの森」は、実際にセールの議論が登場し(ただしタイトルはオリヴィエ・メシアンから)、楽器について面白い話を聞かせてくれる。いままで読んだことなかったが、ほかの書物も手にとってみよう。