2010-06-04 宮崎広和、荒川修作(塚原史) 芸術 社会 心理 読書 宮崎広和『希望という方法』(2009) 塚原史『荒川修作の軌跡と奇跡』(2009) 社会科学における「希望」という視点は、情念論の現代的な一変形のような気もして、なんとなく気になるところ。とはいえそれ以上に、方法として見られた「希望」は、その時間構造からしてなんだか神話や儀礼の身振りを思わせる。 荒川修作はこれまで作品しか見てこなかった(著作も批評も読んでこなかった)ものの、「極限で似るもの」(Critical Resemblances)という言葉が気になったこともあり、追悼の意も込めて少々調べてみようかとめくってみる。何重にも只者ではない人のよう。