The Passing

岡本源太(美学)。書物を通過する軌跡。http://passing.nobody.jp/

宮崎広和、荒川修作(塚原史)

社会科学における「希望」という視点は、情念論の現代的な一変形のような気もして、なんとなく気になるところ。とはいえそれ以上に、方法として見られた「希望」は、その時間構造からしてなんだか神話や儀礼の身振りを思わせる。
荒川修作はこれまで作品しか見てこなかった(著作も批評も読んでこなかった)ものの、「極限で似るもの」(Critical Resemblances)という言葉が気になったこともあり、追悼の意も込めて少々調べてみようかとめくってみる。何重にも只者ではない人のよう。